さあ、週末は菊花賞(京都外3000mAコース)です。

2度の坂越えを経てのラスト平坦な直線というコース。どう考えるべきか。最近、勝手に師匠になってもらっている四条血統ゼミでの分析をまずは見ずに、学んできたことをいかして自分で考えてみてからで「答え合わせ」をやろうと思います(のちほど自分がいかに浅はかだったかについて書くつもりです)。
さて、まずは過去レースを振り返ります。2018年のフィエールマンのときはスローペースで末脚勝負になり、あがり3ハロンが上位がすべて33.9秒。フィエールマンの母方にはパワーやスタミナのラインゴールドがあるものの、上がりのキレ要素がどこにあるかまだよくわかりませんが、母父グリーンダンサーが平坦に強いことと、その母方に欧州スピードのヴァルデロワでスピードが担保されたのかもしれません。2着エタリオウの母方は、ちょっとだけリボーが入っているとはいえごりごりの米国血統。3着のユーキャンスマイルの牝系にも、シャーペンアップの欧州瞬発力要素もありつつ、米国の軽いスピード要素のインリアリティもあり、なるほど、という感じです。
2019年のワールドプレミアのときは、ずっと12秒台を刻む平坦ラップで、上りがだせる切れというよりは、パワーとスタミナがかなり要求されたのだろうと思います。ワールドプレミアの母マンデラはヴェルトライゼンデの母でもあり、ごりごりのドイツ血統。3着ヴェロックスもドイツSライン牝系をもつこちらもごりごりのドイツ血統。2着サトノルークスの母リッスンの父もサドラーで、牝系奥の米国の軽いスビード要素のボールドルーラーをどう考えるかはちょっと難しいですが、欧州瞬発力やパワーが活きたといえるかもしれません。
では、阪神開催を除く近走をみてみましょう。2020年コントレイルのときはスローペースでの展開。良馬場とはいえクッション値が9.4で時計がかかりやすい馬場で上がりは35秒台だったものの、傾向としては2018年に近いか。1着コントレイルの母方は米国系(京都外回りが得意なアンブライズソング由来のインリアリティ)、3着サトノフラッグは南米牝系で、軽いスピードでの上がり勝負できたのに対して、2着アリストテレスはフィエールマンと同様ヴァルデロワも持っており、欧州性が高いなかで力で粘ったという感じでしょうか。
馬場改修後の2023年ドゥレッツアのときは、やや早→遅→早のジグザクラップ。欧州性のなかに米国要素もある馬が上位にきました。ドゥレッツアは、フィエールマン同様ラインゴールドを牝系に持ち、かつデインヒル由来のリボーもあってパワー要素が豊富で、母父父サザンヘイローの奥にスタミナ要素のシカンブルもあるなかで、母父の母方に米国持続のバックパサーが隠れています。タスティエーラも父と母父の高い欧州性のなかで、牝系奥にクラフティワイフ経由でのインリアリティを持ち、軽い米国スピードをもつ。3着ソールオリエンスにも、サドラーやシャーペンアップの欧州瞬発力性を持ちつつ、母父の牝系に米国持続のゴーンウエストもある。なんとなくこちらも2018年の傾向に近いか。
2024年のアーバンシックのときは、前半13秒台が1ハロンだけあるものの、基本11秒台後半から12秒台の平坦ラップ。上位陣には、2019年のように欧州性の高さを感じます。アーバンシックのハイクレア牝系にくわえ、デインヒルとダンシングキー由来の欧州パワーのリボーのクロスももつ。さらにリファールのクロスも兼ね備える。2着ヘデントールも欧州系のトニービンとディクタスをもち、牝系にリボーのクロスも重ねている。3着アドマイヤテラはウインドインハーヘア(バステッド)のクロスをもち、ハーツの母方にもトニービンとリファールもある。ただここで難しいのが、アーバンシックの父スワーヴリチャードの母方は米国スピード系(アンブライズソングのインリアリティ)で、アドマイヤテラの母方にはクロフネもあるので、2019年と同じ傾向かといわれるとちょっと違うのかもしれません。
2025年のエネルジコのときは稍重で、ペースも2023年のように、やや早→遅→早のジグザクラップでした。牝系のドイツ血統とリボーが奥にありつつ、母父父ラーイの母方にあるバラード牝系は野芝に強い軽いスピード要素も併せ持っています。2着エリキングも三代母の父がドイツSライン牝系をもち、さらに母方で欧州スピードのシャーリーハイツのクロスあり。ただ際立った米国要素がないように思います。3着エキサイトバイオは、父レイデオロの牝系にハイクレア牝系の欧州要素をもちつつ、母方の奥に米国持続のフレンチデピュティを持っています。
こう見てみると、平坦ラップの場合は欧州性(特に再加速性能、ふんばるパワー)高め(米国要素がないわけではない)=A、前半までに遅くなる要素がある場合は米国要素(か、欧州スピード)がより効いてくる=Bという傾向がありそうです。そのことを踏まえて、今年のメンバーを考察し、注目馬を分析してみました(Aは馬場がしぶってもなんとか対応できるとひとまず思っています)。
1エムズビギン:A。牝系奥にヴァルデロワ(欧州短距離スピード)。ドイツ牝系アレグレッタとシャーペンアップの欧州瞬発力もある。かつグレイゾブリンのクロスで欧州スピード要素も。ブラッシンググルームもあり京都はいける。スタミナ要素は父キタサンだより。ミスワキの米国スピード要素がひとさじあり。
2コンジェスタス:B。父コントレイル由来のアンブライズソングの米国軽いスピードと母父牝系のダマスカスの米国持続。母方にデインヒル由来のリボーで欧州パワー要素あり。牝系はまだよく知らない欧州系。
3アウダーシア:B。エアグルーブ奥のトニービンの欧州スピード要素(外回り適性あり)と、クロフネの米国持続スピード要素の折衷。父キズナのPP牝系奥のモスボローと、牝系アンバーシャダイでスタミナ要素を補完。
5ジャスティンシカゴ:B。父の母方にアンブライズソングあり。欧州性はリファールのクロスとくらいか。
7ラージアンサンブル:B。父ドゥバイの母方に欧州瞬発力のシャーペンアップあり。母父ジャスタウェイの母方のアイスケイベイドも欧州スピード。牝系がごりごりの米国系でアンブライズソングやAPインディもある。父系も米国で欧州性が足りないか。
8ロブチェン:A/B両対応。ドイツ血統をもつ父ワールドプレミアに、母方にラーイ由来のバラード牝系とアンブライズソング由来のインリアリティ、牝系奥のボールドルーラーで米国軽いスピード要素が詰まっています。そこにパワーのリボー、京都に強いブラッシンググルームの欧州要素もある。唯一の不安はスタミナ要素。
9ゴーイントゥスカイ:B。父コントレイル由来のアンブライズソングと母父タピットで米国系(軽いスピードと持続パワー)強め。牝系奥のブラッシングブルームや49由来のリボーの欧州要素の存在感はどうか。
10ダノンヒストリー:A/B両対応。父エピファの欧州性に、4代母父のロミタス由来のリボー&ズルムやレインボークエスト(奥のブラッシグルームング)の欧州要素にくわえ、母父奥にリローンチ由来のインリアリティとシアトルスルークロス(米国持続)も重ねている。牝系奥にスタミナ要素のモスボローもある。
11アスクエジンバラ:A/B両対応。母方奥にリボークロス。母父カフェの欧州瞬発力(ドイツSライン牝系)。牝系奥のファバージでパワーあり(ラインゴールドの父)がありそう。バラード牝系の米国軽いパワースピード要素もあり。ちなみに昨年度のPOG指名馬!
13キンググローリー:A/B両対応。父の母方奥にクラフティワイフ経由のインリアリティで米国軽スピード要素あり。さらにデインヒル経由でのリボークロスと、牝系奥サドラーとシャーリーハイツの欧州要素もしっかりと。さらに牝系奥のシカンブルでスタミナ要素もあり。
14マジョレルブルー:B。父コントレイル由来のアンブライズソングの米国軽いスピード要素に、母方のサドラー、ヴェイグリーノーブルの欧州性が重なる。母父ボリクリの牝系奥のフランシスSは距離融通性がある(スタミナがあるという意味ではないらしい)。
17チャリングクロス:A。牝系奥にモスボロー(スタミナ◎)。バステッドのクロス。リファールのクロス(コートマーシャルの多重クロス)母父ケープクロスのグリーンデザートは欧州スピード。こちらも昨年度のPOG指名馬!
18ナリタエスぺランサ:A。何気に母父インビジブルスピリットが、父にグリーンデザートをもち、クロワやチャリンを彷彿とさせる。その母には欧州瞬発力のシャーペンアップや、スタミナのロックフェラーのクロスもある。牝系もドクターフェ―ガ―やボールドルーラのような米国軽いスピードがまざりつつ、ハイペリオンもりもりで、地味だけど欧州味をもつ。
以上、こんな感じです!これから動画で師匠チェックしてもらって、印はこれから考えます。
(追記1、10月24日17時過ぎ)
四条血統ゼミの菊花賞展望動画を観ました。各馬の血統構成については学んできたことを結構表現できてたのでは、と安堵しましたが、起こりうるレースパターンの観点が、ラップタイムのあり方ではなく、下り坂を使うか我慢するかの違いから考察されていました。特に、私が欧州系で一括りにしてしまったドイツ血統とウインドインハーヘア血統の展開の違いが強調されてて、より解像度を上げることができました!また血統の字面では欧州性が高そうに見えたダノンヒストリーの走法がかなりアメリカンであるという考察もあり、今後は馬体や走法としっかりと照らし合わせて考察できるよう眼も鍛えておきたい。
天気は雨。馬場は今は稍重。馬券をどう組むか、もう少し考えます。
(追記2、10月25日14時30分過ぎ)
◎8ロブチェン
◯11アスクエジンバラ
▲3アウダーシア
△1エムズビギン




